木を扱うということ |
先日、息子のヴァイオリンをサイズアップすることになり、上海人の先生にお知り合いの工房へ連れて行っていただきました。
上海には上海音楽院という、プロの音楽家を育てる全日制の学校があり、才能のある子は小学生からそこへ入って日夜練習しています。
ヴァイオリン製作家 王元峰さんの工房は、上海音楽院の目の前にあります。音楽学院専属のヴァイオリン制作者から、数年前に独立されたそうです。
話を伺うと、中国では木材の伐採が進んだ結果、上質な天然木は今後数十年手に入らないそう。なのでハンドメイドのヴァイオリンを作るために、王さんはヨーロッパから木材を輸入しているそうです。
1本のヴァイオリンを製作するには半年を要し、そしてかならず、真夜中の静寂の中で全神経を集中して最後の仕上げを行うそうです。
うわ〜、これぞ職人魂!
ぱりっと糊の効いたボタウンダウンのシャツに、キャンバス地の職人エプロン姿がステキな王さんの工房はとても居心地がよく、ちょうど居合わせた音楽学院に通う息子さんの演奏も聴かせていただいて、とても優雅なひとときでした。
あ、もちろん息子のヴァイオリンも購入しましたよ。
いつまで続けてくれるかな〜。
打って変わって、こちらは我が家のネーベル工房?!(ただの部屋ですが)
昨日の実験ついでに、ネーベルの下処理にどれくらいのゴミがでるのか量ってみました。手前にあるのが約50センチのネーベル500本。
そして後ろのゴミ袋の山が、不要な表皮の部分です。空気をたくさん含んでいるので袋の中身は軽いのですが、でもこれだけ捨てちゃうっていうのももったいない話しですよね。。
スウェーデンのBrorは暖炉で燃やしちゃうそうですけど、うちには暖炉ないし。
木の用途は本当に様々でですが、共通して言えるのは、仕上がりが美しいほど下準備が大変ということです。笑